ガス自由化について知っておきたいこと

電力に続いてガス自由化が始まろうとしています。利用者にとっては電力と同様、料金が安くなったり、請求をまとめられるメリットがありますが、電力とは違う、ガスだけの事情について考えてみるべきです。ガスも電力と同じように、これまでは安定供給のために地域の会社が独占してガス事業を行っていましたが、競争を与えることでサービスの向上や料金の低下に繋がるという考えの下、自由化への手続きが進んできました。ガス管についても電力と同様、新規参入した業者は既存の設備を使用します。契約した分のガスをガス管に流すことで供給を行います。ガス管の中を様々な会社のガスが流れることになりますが、全く同じものですので問題はありません。ところが、各家庭の設備という点では少し事情が異なってきます。

ガス器具のメンテナンスの機能を担っています

引っ越しをする際、電気はブレーカーを上げればすぐ使用できますが、ガスについては開栓手続きが必要になります。安全性の観点から、地域のガス会社が非常時の対応や最低限の手続きを継続して担うことになりますが、サービスレベルの低下が懸念されるところです。これまでの使用者に対して行ってきたものと同じサービスを提供するのに、ガスの供給で得られる利益は新規参入したガス事業者が持っていくことになり、ガス会社の利益が侵害される恐れがあります。企業としてのモラルの問題から、ガス会社と契約している家庭とサービスの差を作りませんが、優先度合いなど、細かな部分で新規事業者と契約している人は不利になる可能性があります。ガス自由化は恩恵だけではないことを知っておくべきです。

メリットのほうが多いのは事実です

設備面での不安を述べましたが、制度で守られていますので、基本的には心配は要りません。もし契約したガス事業者が倒産しても地域のガス会社によってバックアップが行われます。これからはガス自由化が始まることで、利用者個人に合ったサービス内容の会社を選ぶことができるようになります。料金についても、新規事業者の使用料を調べてみると、多くの業者で既存のガス会社より5%ほど安くなります。毎月では差を感じにくいですが、年単位では数千円以上の差になることから、料金について調べてみるなど何らかのアクションを取ることが重要です。どの会社と契約するのが一番良いかは人によって異なりますし、既存の契約を維持することがベストである場合もあります。しかしそれは調べてみて初めて判断できることです。