ガス自由化でどんなメリットがあるのか

経済産業省資源エネルギー庁が掲げるエネルギー政策の一つとしてガス自由化があります。平成29年から開始される小売り全面自由化です。1年前に開始された電気の小売り全面自由化と同じ制度です。このようなエネルギーの自由化は欧州で先行して行われています。エネルギー資源を市場として競争される環境にすることで、使用者に自由な選択肢を与えてより良いエネルギーの供給が行われるような状況を作り出すことが目的です。日本は今まで大手と言われる4社のガス業者がその小売り権を握っていました。競争のない環境では発展が見られず、その市場のレベル自体も世界から取り残されることになります。他の業者の参入を許すことで、業者間の公正な競争が行われることが期待されています。

ガスの自由化によって起こること

ガス自由化は、エネルギー政策の2番手になります。電気の小売り自由化によって多くの業者が参入してきたことは大きな話題になりました。それぞれの業者がさまざまなサービスを打ち出し、使用者に多くの選択肢を与えることになりました。供給の体制は変わることなく、供給の権利が変わることになります。そのため、使用者にとっては手続きによってサービスだけを受けることができるような状況を体験したはずです。ガス自由化についても同じことが起こります。送配電やガス導管の部門を法的に分離することも2020年以降行われますが、現時点では従来どおりの供給方法が維持されます。使用者からすれば、請求される業者が変わった程度と感じるかもしれません。実際には使用しているガス機器の点検は新しく契約した業者が行うなどの違いがあります。

ガスが自由化されても変わらないこと

今回の自由化はプロパンガスを除く、都市ガスや簡易ガスの利用者が対象です。つまりガス導管によってガスの供給を受けている使用者が対象です。プロパンガスについては、従来から配送可能な業者を選択することができました。このガス導管については、設置し維持管理している業者が今まで通り責任を持つことが決まっています。つまりガス漏れなどの発生による対応は今までと変わりません。ガスは安全性を確保しなければ大変なことになります。安全性については今までどおりの環境が維持されます。業者による安全性の差はありません。だから安全性は変わらないまま、サービスだけが追加されるような状態です。業者によってサービスの条件が違うので、契約前に自分のライフスタイルにあったものを確認しておきましょう。