ガス自由化がもたらす影響は何か

去年の4月には電力の自由化が実施されましたが、本年4月にはいよいよガスの自由化が実施されます。ガス自由化も電力同様に、自由化によって料金の低価格化や供給インフラの整備・拡充などを実現させたいという目的がありますが、電力の自由化のようにスマートメーターを利用することはなく、これまでの機械式メーターのままですから、利用者にとっては物理的には何ら変わるところがありあません。しかしながら、エリア以外のガス会社を選択できたり、新規参入の異業種ガス会社を利用できたりと選択肢の幅が広がることになり、各社が設定する割引価格を利用できるようになりますので、電力自由化と同じように、電気料金や携帯料金、あるいは、ガソリン代などの様々な商品とのセット料金などが期待されるようになります。

ガス料金は本当に安くなるのでしょうか

ガス自由化で最も期待されているのは、ガス料金が安くなるということですが、本当に安くなるのでしょうか。日本で利用されているガスは、3%ほどの国産ガスを除いては、原料であるLNGのほとんどを海外から輸入しています。これまでは、競争の必要性がなかったために、ガス会社は価格よりも安定を重視してLNGを輸入していましたので、リスクの少ない原産地と10年単位での長期契約が普通でした。ところが、今後は、安く仕入れて安く販売するという市場原理が働きますので、他社よりも低価格を実現させるためにより安いLNGを仕入れる必要が出てきます。従って、価格競争のための企業努力が行われることになり、ガス料金はこれまでよりも安くなる可能性は高くなるでしょう。さらに、異業種参入によるセット販売も低価格化に拍車をかけることになります。

ガス会社を変更しても安全性に問題はないのか

ガス自由化により、ガス会社を変えることで最も期待されるのは低価格化ですが、逆に、最も心配なのが安全性は保たれるのかという点です。ガス会社を変えることで、トラブル発生時には誰が来てくれるのでしょうか。この問題については2通りの回答があります。まず、例えば、ガスがつかないなどの比較的小さなトラブルの場合には、新たに契約したガス会社から人が来てくれます。との会社の作業員も日本ガス協会認定資格を持った作業員となります。次に、例えば、地震で導管が壊れたり大量のガス漏れなどの大きなトラブルの場合には、導管を管理している地域の都市ガス会社が担当するように定められています。従って、安全性について不安はありません。ついでながら、ガスコンロなどもそのまま利用できますが、プロパンガスから都市ガスに変えるような場合には、従来のものは使用できませんので買い替えが必要となります。